グレートアイランドCCGT発電所のバルブを効率化

Sector : 従来型火力発電

カテゴリー : 電動アクチュエータ, 各種サービス, 制御ネットワーク

製品 : IQ - Standard, Field Service, Preventative Maintenance, Training

概要

ウェックスフォード州にあるSSE plc社のグレートアイランド発電所は、464MWのガスタービンコンバインドサイクル(CCGT)発電所で、2014年に稼働を開始しました。アイルランド国内で最も清潔で効率的な天然ガス発電所として認識されており、50万世帯分の電力を賄うだけの発電能力を有しています。

経緯


2016年にHRSG(排熱回収ボイラー)プラントで大規模な改善計画を実施し、効率性の向上と長期的な資産管理に貢献しました。その一環として、マスター/マーターバルブを高・中・低圧タービンドレンバルブに設置しました。

ソリューション

3週間の停電期間中に、既設バルブの交換、新規バルブの設置、新規アクチュエータ30台の設置及びコミッショニングと既存の制御システムへの組み込み等のバージョンアップを実施する計画でした。ロトルクサイトサービスは、ターンキー契約を結んでおり、この厳しいタイムスケールで全業務を完了する必要がありました。ロトルクサイトサービスの責任範囲は、下記の通りでした。

  • システムの設計、製品の選定及び調達
  • 制御システムの設計と、三菱製プログラマブルロジックコントロール(既設)への統合
  • 電源、制御、計装回路のケーブルの敷設及びケーブル収納ボックスの設置
  • 試運転及び現場研修
  • プロジェクト管理


連続ブロー弁6台、中間位置のブロー弁6台、タービンドレンバルブ18台を含む30のエリアでバージョンアップを行いました。また、30台のロトルクIQ非貫通式インテリジェント電動バルブアクチュエータを設置するため、専用の取り付け金具を設計・加工しました。この取り付け金具の接続方式はプラグ&ソケット接続であるため、現場での取り付けが容易で、また、将来的に分解修理が必要になった際も取り付け及び交換し易いというメリットがあります。

ロトルクサイトサービスが選ばれた理由
グレートアイランド発電所所長のパドレイグ・ダンリービー氏は、次のように語っています。弊社と、ロトルクUKやロトルクサイトサービスとの付き合いは長く、フィドラーフェリー、フェリーブリッジ、キードビー等、弊社の多くのプラントでお世話になっています。主要なプラントのバージョンアップでは、今回のグレートアイランドのように納期が短いことが多々ありますが、それでもその納期を遵守できる彼らの能力は素晴らしいと思います。

ロトルクは本当にプロ集団で、彼らのおかげで、現場調査からプロジェクト管理、設置、システム統合に至るまで、プロジェクトを予定通りに進行する自信に繋がりました。また、ロトルクのアクチュエータは、SSEの拠点での使用実績が豊富で、その信頼性を身にしみて感じています。ですので、こうした機器の信頼性が我々の更なる自信に繋がっていると思います。

ロトルクのダブルシール構造の非貫通式アクチュエータは、発電産業によく見られる危険区域や環境変化が激しい場所でもお使い頂けるよう、設計されています。また、非貫通式であるため、現場で一旦アクチュエータを配線すれば、電気カバーを外すことなく、安全に設定を行ったりデータを転送することができます。

結果

プロジェクトは予定通りに終了し、SSEのエンジニアにとって満足のいく結果となりました。また、ロトルクは、総合的なお客様サポートプログラム(CSP)にて、100台以上の現場製品のサポートを行い、アクチュエータ等の資産の信頼性と実用性を更に向上させました。

最後に、ロトルクUKサイトサービスのセールスマネージャーであるイアン・エリオットはこう話しています。今回が、厳しいプロジェクトになることは常に理解していましたが、最初の現場調査から数日内に技術提案書を完成させ、提出しました。これが、SSEとのフルターンキー契約に繋がった理由だと思います。弊社のプロジェクトチームやエンジニアリングチームは、非常に厳しいタイムスケールで業務に取り組み、現場のエンジニアやサプライヤー、ロトルクの生産部門と連絡を密にとり、確実に納期前に業務を完了しました。関係者全員にとって非常に喜ばしい結果となりました。

 

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詳細情報

マスター/マーターバルブとは?
マスター/マーターバルブとは、同一のパイプラインに直列に設置した2台のバルブのことを言います。マスターバルブは、マーターバルブの上流側に設置され、マーターバルブが遮断されたときのみ動作します。そのため、マスターバルブは作動中に差圧を処理する必要がなく、長寿命なのです。マーターバルブは、常に圧力下で開閉動作を行っているため、適宜メンテナンスが必要となりますが、マスターバルブが閉状態であるため、メンテナンスは容易で、日常業務の中断を最低限に留めることができます。また、これらのバルブを制御するアクチュエータは、インターロック機構を有しており、バルブを正しい順序で確実に動作させることができます。