スペインの化学処理プラントにロトルクの制御ネットワークソリューションが提供される

18/02/2021


スペインの化学処理プラントにロトルクの制御ネットワークソリューションが提供される

ロトルクは、カディス(スペイン)にあるQuimica Puente Mayorga化学処理プラントに設置するためのインテリジェント電動アクチュエータ(ロトルク独自の制御ネットワークであるパックスキャンに対応)150台の注文を承りました。

このプラントは、スペインの多国籍石油&ガス会社でありヨーロッパ中で事業を展開するCEPSA社が所有しています。同社は、直鎖アルキルベンゼンの世界最大メーカーの一角であり、パラフィン、スルフォン酸、重質アルキレートから直鎖アルキルベンゼンを生産しています。

IQインテリジェント電動アクチュエータの一部は既に設置されており、残りは数か月後に設置される予定です。IQはゲート弁に設置され、未処理の流体の流量制御を行ったり、緊急遮断(ESD)を行っています。緊急時には、このアクチュエータが給水ポンプや排水ポンプに流体を放出し、遮断します。

アクチュエータはパックスキャン2線式ループネットワークに組み込まれ、上位のマスターステーションがその制御を行います。このような制御ネットワークを構築したことで、Quimica Puente Mayorgaプラントにおける配線費用の削減に寄与しました。パックスキャンループネットワークへの組み込みには1本のツイストペアペアケーブルを使用し、高価な多芯ケーブルは使用しません。このような接続方式は、製品の試運転調整にかかる時間を短縮し、プラントの生産性の向上に繋がるものであり、コストパフォーマンスに優れたソリューションです。さらに、1つのアクセスポイント(制御盤)から20Km圏内の240台を超えるフィールド機器を制御することができますので、制御盤にありがちなスペースの問題を回避することができます。

また、ロトルクでは、マスターステーションと同時に設置する専用の制御盤の製造も行っています。マスターステーションにアクセス可能な人員が限られていても、この制御盤がアクセスポイントとして機能するため、緊急時には、現場のオペレータがバルブを開・閉することが可能です。配線スペースの関係で、その他の方法では対応することができなかったため、パックスキャンは、本アプリケーションに必要不可欠な制御システムでした。

ロトルクのIQインテリジェント電動アクチュエータは業界トップの圧倒的な信頼性を誇り、電源喪失時でも、常時、開度追跡が可能です。なお、マルチターンのトルクは10~3,000 Nm (7~2,200 lbf.ft)、パートターンのトルクは最高 826,888 Nm (609,881 lbf.ft)です。

マスターステーションとは、パックスキャンネットワークループの通信を中継するものであり、タッチパネルやPCから自由に設定を行うことが可能です。

ロトルクマスターステーションの詳細は、こちらをご覧ください。

IQアクチュエータの詳細は、こちらをご覧ください。