LNG用極低温バルブ向けの小型アクチュエータ

20/01/2014


LNG用極低温バルブ向けの小型アクチュエータ

辺境地への電力供給用発電機の燃料として、軽油ではなく、より低価格で低汚染度のLNG(液化天然ガス)を使用する動きが益々広がっています。石油&ガス採掘企業は、世界各地に数千もの現場を保有しており、燃焼前にガスを輸送、貯蔵、処理するためのトレーラーベースの特殊プラントを使用するなどの技術を導入した1事業者です。

LNGは、-162°の極低温で液化ガスを貯蔵することが可能な特殊設計のタンカーによって現場まで輸送されます。再ガス化システムを積載した分離式のトレーラーは、通常、タンカーと発電機の間に挟まれています。この再ガス化システムの主要コンポーネントは気化装置であり、この気化装置がLNGを(液体から気体へと)気化し、使用場所へ供給しています。このシステムでは、補助的なプロセス(流量を向上させるためのタンカー内のガス昇圧など)と共に、一般的に小型で極低温用のバルブが、狭い場所に密集した状態で使用されています。

これらバルブは自動化されているために、とりわけ、パワフルな回転駆動や直線駆動により危険環境での遮断・調整が可能な小型且つ高速動作のアクチュエータが必要とされています。ロトルクシーシェックの電動アクチュエータは、小型、ユニバーサル電源、フェイルセーフ機能、防爆認証取得、といった特長を備えていることから、このような環境に最適です。この分野のOEM企業や加工業者、及びLNGを極低温で取り扱うその他プロセスアプリケーションでは、ExMax(90°回転用)やExRun(リニア式)アクチュエータを提供する機会が増えています。

シーシェックのユニバーサル電源(自己調節可能)の電圧は24~240V(AC・DCから選択可能)です。シーシェックアクチュエータはUL、CSA、ATEX、IECEx、GOST/RTN、INMETRO、KOSHA等の国際規格の防爆認証を取得しており、安全度水準(SIL)最高3、フェイルセーフ製品にも対応しています。

バルブストローク時間は高速作動に好適であり、1~120秒の範囲で選択することが可能です(アクチュエータの型式による)。全機種に一体型ヒータが標準搭載されているため、周囲温度-40℃までの極低温で作動させることが可能です。