CMAの機能向上が、プロセスバルブの電動制御を充実させる

25/02/2015


CMAの機能向上が、プロセスバルブの電動制御を充実させる

ロトルクは、調節弁及びチョーク弁の操作用アクチュエータであるCMAシリーズの電動駆動技術が大幅に進歩したことを発表しました。これは、新たなオプションを導入し、顧客や市場の進化するニーズに応えようとするものです。CMAは、現場制御用のノブ、液晶ディスプレイによる開度表示、フェイルセーフ動作の設定が可能である等、特徴的な機能を備えています。

頑強なCMAアクチュエータには90°回転用、ロータリー用、リニア式の3種類があり、正確な位置制御と連続モジュレーティングを必要とするプロセス調節弁や定量ポンプ及びダンパーに使用することができます。取り付け及び調節弁の駆動には、単相または直流の電源があれば十分です。

また、防爆エリアでのアプリケーション向けに、国際防爆規格適合のモデルもご用意しています。

CMAの現場操作用のノブを回すとバルブを手動で操作することができます。また、CMAの鮮明な液晶ディスプレイには(故障の)程度に関係なく故障マークが表示されます。このノブを回すと、「現場」、「停止」、「遠隔」の中から制御モードを選択することができ、「現場」制御モードを選択した場合は、「開」「閉」から動作を選択することができます。不正操作を防止するため、各モードでロックできるようになっています。液晶ディスプレイには、全ストロークのX%というように、正確な開度が表示されます。

フェイルセーフ動作に関しては、予備電池パックがあれば、電源消失時でもアクチュエータに予め設定しておいた動作をさせることができます。また、この電池パックにより、電源消失中でも液晶ディスプレイに引き続き開度を表示することが可能です。主電源が回復すると、電池パックは即座に充電され、今後のフェイルセーフ動作に備えます。

電源消失時の動作は、6セグメントの液晶ディスプレイを見ながら押しボタンを操作するだけで簡単に設定することができます。

CMAの駆動部(メンテナンス不要)はIP67の密封度をほこり、また、氷点下の気温でも使用できるようにオイルが塗布されています。さらに、取り付け方向にも指定はなく、どの向きに取り付けても構いません。CMAは産業標準の4-20mAの制御信号により動作するため、正確で繰返し性が高く、バックラッシュなしの位置制御が可能です。CML(リニア式)及びCMQ(90°回転用)の場合は分解能は0.2%、CMR(マルチターン)の場合は2°です。全CMAモデルとも、最高速度の50%まで、10%の間隔で速度を調整することが可能であり、手動操作にも標準対応しています。ネットワーク通信は、パックスキャン、ハート、プロフィバス、モドバス、デバイスネット及びファンデーションフィールドバスに対応しています。

電子機器のバージョンアップ、HMIの強化、及びシーティングトルク/スラストのオプションが増えたこと等、数々の改良を重ねた上で、CMAの開発が行われました。これにより、調節弁のアプリケーションでしばしば見受けられるモジュレーティングの精度やバルブの締め付け具合に関するニーズにも対応でき、より状況に適した、コスト効率のよいサイジングを行うことが可能なのです。そして、新たにロータリーモデルのサイズ展開が増えました。

あらゆる改善を行ったCMAモデルは、先進技術と機能の賜物であり、プロセスバルブの精密制御、システムの簡素化、メンテナンス回数の削減に重点を置いています。

従来の調節弁に加えて、シェールガス井に取り付けられたチョーク弁、定量ポンプのアジャスター、薬液注入時の精密な計量、ダンパーの操作等の用途で使用することができるようになりました。

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