エジプトのガス田の海中用遮断弁にロトルクアクチュエータを設置

07/08/2011


エジプトのガス田の海中用遮断弁にロトルクアクチュエータを設置

ロトルクは、エジプト沖での同じ沖合ガス収集プロジェクトで設置した2台目の海中用安全遮断弁(SSIV)に、特別な油圧アクチュエータ一式を設置しました。

設置した単動・スプリングリターン・ラック&ピニオンアクチュエータ(型式:GSR-2-490-110F/CX)は、Sethプラットフォームを起点とする11kmの輸出パイプラインに設置された16インチのANSI Class 900ボール弁を操作することになります。このパイプラインはTunaプラットフォームの輸出パイプライン終端のマニホールドに繋がっており、そこから先は、TNW2プラットフォームを経由して岸まで輸送されるようになっています。

新設のアクチュエータは、Sethプラットホーム付近の海底84mの地点に設置された海中用安全遮断弁(SSIV)を操作することになります。なお、このSSIVは、ボール弁の上流に設置されたチェック弁とともに、プラットホームの近くでパイプラインやライザーが破裂した場合のガスの逆流を防止します。同プラットホームからの専用の電油式アンビリカルがアクチュエータを制御するのに対して、アクチュエータの一体型バルブマニホールドシステム自体は、ダイバーによる現場操作を可能にします。さらに、アクチュエータ及び減速機のデクラッチ(クラッチを切る)機構は、ROV(遠隔操作型無人海中探索機)のインターフェースと組み合わせることによって、作動条件を問わず、全面的にバルブを制御します。

今回設置した設備は、以前にTunaプラットホームを起点とする24インチの輸入パイプライン向けに提供したロトルクアクチュエータ搭載SSIVに非常によく似ています。これら両設備は、パイプラインのピグ検査用に設けられたものであり、上部構造部は、偶発的な衝撃から保護し、漁業活動の妨げにならないような構造になっています。

ロトルクには、海中設備の設計・製造において、20年間積み上げてきた幅広い経験があります。同社は、2500mの実験深度にて、自社海中製品の高圧試験を無事に完了しました。