シカゴの浄水プラントのバージョンアップのため、ロトルク電動アクチュエータが設置される

シカゴの浄水プラントのバージョンアップのため、ロトルク電動アクチュエータが設置される

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01/05/2020

米国国内における水濾過プラントのバージョンアップの一環として、数百台ものIQ電動アクチュエータ(マルチターン及びパートターン)と減速機を設置しました。

City of Chicago Department of Water Management(シカゴ市水道管理課)から300台を超えるIQアクチュエータ(IW90°回転用ウォーム減速機搭載)と200台を超えるIQT90°回転用アクチュエータをご注文頂き、Sawyer浄水場の既存の水圧シリンダーと交換しました。Eugene Sawyer浄水場は、以前はSouth Water Purification Plant(南部浄水場)として知られていましたが、元シカゴ市長のEugene Sawyer氏に敬意を表して、2016年にEugene Sawyer浄水場に改名されました。なお、本浄水場は、シカゴ市内に飲料水を供給しています。

ロトルクのアクチュエータは、サンドフィルターを通過する水の流量を制御する12~30インチのバタフライ弁を正確且つ効率的に操作しています。水はミシガン湖の湖岸付近の汚染度の低い取水口から汲み上げられ、Eugene Sawyer浄水場に運ばれます。

浄水場に運び込まれた水は、ロトルクのIQアクチュエータが制御する30インチのバルブを通過してサンドフィルターに到達します。なお、このIQアクチュエータはサンドフィルターが常に満杯になるよう、調整も行っています。サンドフィルターに到達した水は、砂層や砂利を通過し、IQTMアクチュエータ(IQTパートターンアクチュエータの調整用モデル)を搭載した12インチのバルブの制御を受けて、滅菌井に送られ、完全な水道水にした後、市民に供給されます。

なお、上記の制御以外にも、IQアクチュエータは逆洗及び排水プロセスの制御を、IQTアクチュエータは表面洗浄水の流量制御を担当しています。

ロトルクのアクチュエータは制御インターフェースが分かり易く、使い易いという理由により設置されることとなりました。IQアクチュエータのディスプレイは、強化ガラス製のバックライト付きディスプレイであり、開度表示部が大きく、見やすくなっています。また、本ディスプレイは-50℃までの温度に対応しており、設定、状態及び診断データがドットマトリックスの文字・数字等で表示されています。なお、画面の操作は、現場用の操作ノブかBluetooth設定器Proにより行います。

ロトルクサイトサービス(RSS)による保守サポートを受けられることが、IQ3及びIQT3の安定した受注に繋がったと考えております。

RSSが全アクチュエータの初期設定はもちろん、40年~70年も使用し続けているバルブにカスタム仕様のブラケットを溶接したり、配管やカップリングを取り付けたりといった作業も行いました。これらのバルブの多くは何度も交換を経験していますが、現行の基準を満たしていませんでした。そのため、RSSチームは取り付け予定のブラケットが現場に到着後、このブラケットに更なる変更を加える必要がありました。

IQ3マルチターン電動アクチュエータのダイレクトドライブでのトルクは10~ 3,000 Nm (10~2,200 lbf.ft)です。このアクチュエータは非接触式アブソリュートエンコーダー(最大で8000回までの出力軸の回転を測定可能)を駆使して信頼性の高いバルブ制御と開度検知を実現します。IQTのアブソリュートエンコーダ(冗長タイプ)は非接触式であり、セルフチェック機能を有していますので更に正確に開度を検知することができます。

IQ3は防水仕様のダブルシール構造であり、IP66または68を満たしています(水深20mに10日間)。

IQT3パートターンアクチュエータはIQ3と多くの特長を共有しており、電源は単相、3相及びDCから選択可能、且つ、毎時1200回までのオンオフまたはインチングに適しています。IQTのモジュレーティング専用モデルであるIQTMの場合、毎時の始動回数は最大1800回です。なお、IQT及びIQTMのいずれのモデルも出力トルクは50~3,000 Nm (37~2,214 lbf.ft)です。

RSSは、修理、試運転調整、保守、バージョンアップ等、抜群の現場サポートを提供しており、これらの作業は熟練のサービスエンジニアが担当致します。バージョンアップ、修理、動作試験についてはロトルクのワークショップにて対応し、RSSが予防保守のサポートやプロジェクト管理を通して計画的中断をサポートするということも可能です。

IQアクチュエータに関する詳細はこちらを、IW 90°回転用減速機に関する詳細はこちらをご参照下さい。