ロトルクがマレーシアの鉄道ネットワークインフラ強化プロジェクトにフェイルセーフアクチュエータを提供

28/10/2021


ロトルクがマレーシアの鉄道ネットワークインフラ強化プロジェクトにフェイルセーフアクチュエータを提供

マレーシアの鉄道ネットワークインフラ強化プロジェクト(現在進行中)において、50台を超えるロトルク電油式アクチュエータRECが設置されました。

Klang Valley Integrated Transit Systemは、クランバレー(Klang Valley)からグレータークアラルンプール(Greater Kuala Lumpur)までの地域に鉄道サービスを提供しています。首都圏には、2本の通勤鉄道線、5本の地下鉄線、1本のバス線、そしてクアラルンプール国際空港とスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港とを結ぶ2本の空港線があります。クランバレー大規模高速輸送(Klang Valley Mass Rapid Transit)プロジェクトでは、更に3本の地下鉄線を新設し、このネットワークに組み込む予定です。

 

本プロジェクトは、マレーシア政府の経済変革プログラム(Economic Transformation Programme)の一環であり、完了までに、更に2~4年ほどかかる見込みです。鉄道ネットワーク中の防火ダンパーに、RCE-240、250、260-SRMアクチュエータが設置されました。これらアクチュエータは、鉄道の利用者の視覚には入りませんが、4・5メートル幅の通気口(トンネル内での煙の充満を防止し、トンネル内の人命への危険を回避するために火災時は開口)を制御しています。また、通気口は換気にも利用されており、地下にいる人々まで確実に冷気が届けて極端な温度上昇を回避し、安全に酸素を循環させています。さらに、通気口を利用することで、本質的に空気の移動が制限されているような地下環境で、大気汚染物質の水準を危険水準未満に保っています。このような対策は、コロナ禍の地下鉄の安全性を保障する上で特に必要です。

ロトルクの電油式アクチュエータRCEのトルクは50~5,000 Nm (442 lbf.in~44,248 lbf.in.)であり、サイズによっては高いトルクを出力するため、オンオフや位置制御に最適です。RCEアクチュエータには、高品質の耐食素材を使用し、長寿命且つ最高の耐食性を追求しました。防火ダンパーシステムに腐食が発生すると、鉄道ネットワークの全利用者を危険に晒す恐れがあるため、このようなアプリケーションでは、上記特長が必要不可欠です。長寿命のRCEアクチュエータにより、火災、爆発、煙発生時等などの緊急持に、確実、即座且つ正確に開/閉動作を行うことが可能です。

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