ポルトガルの下水処理プラントでプロフィバス対応のアクチュエータを採用

  • 部門: 廃水
  • カテゴリー: 電動アクチュエータ , 制御ネットワーク 
  • 製品: IQ - Standard, IQT - Part-Turn, Profibus

概要

Viseu Sul下水処理プラントでは、ペンストック及びバタフライ弁を操作しフロー制御を行うためのアクチュエータをプラント中に設置する必要がありました。ロトルクでは、プロフィバス対応の最新型インテリジェント非貫通電動アクチュエータ(マルチターン及びパートターン)を提供しました。同アクチュエータは、Viseu Sulの要件を満たすユニットであるため、この対応が功を奏したのです。


概要

ポルトガルのViseu県にあるViseu Sul下水処理プラントは、同国で最初に先進的なメンブレン濾過技術(膜分離活性汚泥法:MBR)を採用したプラントです。高度に自動化された同処理施設(90,000人に水を提供しています)は、ポルトガルの大統領Marcelo Rebelo de Sousa氏によって導入され、同国の将来の発展のための環境ベンチマークに指定されています。


チャレンジ

MBRを採用した水処理プラントは、化学薬品の添加を必要とせず、また、比較的省エネルギーで稼働します。さらに、二次処理と三次処理を兼ねているため、従来のような砂濾過や炭素濾過を行う必要はありません。現場を安全で効率的に稼働させるには、ペンストック及びバタフライ弁を用いてフロー制御を容易にし、溢水や流出のリスクを排除する必要があります。


ソリューション

プロフィバスは、世界を代表するプロセス自動化用デジタル通信システムであり、下水処理プラントの自動化において、世界中で幅広く採用されています。アクチュエータやセンサーは集中制御システム、即ちプロフィバスDPにより制御することが可能です。

Viseu Sul下水処理プラントにおける集中型プロセス制御及びオートメーション(自動化)は、プロフィバスDPのネットワーク技術を用いて容易化されます。具体的には、プロフィバス通信を利用してロトルクの最新型インテリジェント非貫通電動アクチュエータ(IQ:マルチターン、IQT:パートターン)からペンストック及びバタフライ弁を操作し、下水処理の全工程で、流量制御を行います。

ロトルクは、天候を問わず信頼性を発揮する製品を提供する会社であるとして、世界の下水処理業界から高く評価されています。それに相まって、現場でロトルクイベリアからメーカーの技術サポートを受けることが可能であるということも、本重要プロジェクトでIQアクチュエータが選定される決め手となりました。 Viseu Sul下水処理プラントはポルトガル国内で最も先進的な下水処理プラントですが、それに加えて、同プラントの新設により、最新の環境規制を満たしていない同地域の他のプラントを閉鎖することが可能となります。

ロトルクのプロフィバスDPモジュールは、国際的なオープンスタンダードIEC61158/EN50170に準拠しています。また、アクチュエータの電気部内に取り付けられているため、アクチュエータの電子装置と直接通信を行うことが可能です。プロフィバスモジュールを取り付けると、プロフィバスDP RS-485ネットワークから、アクチュエータの動作に関係する全ての通常コマンドを送信できるようになります。さらに、履歴データを参考にして、メンテナンスの必要性や効率を重視すべきアプリケーションを判断することができます。


詳細情報

顧客名:Viseu Sul下水処理プラント(ポルトガル)

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