デンマークの下水処理場でCKcアクチュエータによるバルブの自動駆動が導入される

27/03/2020


デンマークの下水処理場でCKcアクチュエータによるバルブの自動駆動が導入される

デンマークのある下水処理場におけるバルブ駆動は、ロトルクの電動アクチュエータCK(Centronik制御モジュール内臓モデル)を導入後、手動駆動から電動駆動に切り替わりました。Ckcアクチュエータは、お客様に頑強かつ信頼性の高いソリューションを提供すると同時に、メンテナンスの頻度を減らします。

当社の現地のパートナー企業であるFagerberg AS社がオンオフ用のCKcアクチュエータを発注し、Holsted Smedie社が、これらのアクチュエータを、ロラン島(デンマーク)にあるLolland Forsyning社のHunseby Strand浄水場 に設置しました。なお、Hunseby Strand浄水場に設置されたCKcは、ペンストックやゲート弁の操作に使用されます。これらのアクチュエータは、Profinet®ネットワークプロトコル(1.5 Mbit/秒までの速度に対応)を利用してネットワークに接続されます。

Hunseby Strand浄水場では、毎年、Smålandsfarvandet (スモランズ海)に排出される2.8億㎥もの下水を処理しています。本浄水場は1977年に建設され、その後2003年のバージョンアップによって無人の遠隔操作式浄水場となり、さらに、2018年に新型機器を追加しました。Rødbyhavn水処理プラント及びDannemare水処理プラントといったLolland Forsyning社の他の2拠点では、ロトルクのインテリジェント電動アクチュエータIQ(Profinet対応)を使用しています。

Ckcアクチュエータは、標準仕様のCKアクチュエータの全特長を兼ね備えており、ダイレクトドライブでの出力トルクは10~500 Nm (7~369 lbf.ft)です。また、モジュラー型のプラグ&ソケット接続を採用しているため、現場での結線が容易であり、さらには、電源消失時でも引き続きバルブの開度を表示することができます。

Centronikモジュールは、高度な制御を提供するだけに留まらず、他の現場制御システムと統合することができますので、これを取り付けることでアクチュエータの機能を拡張することが可能です。

Ckcアクチュエータは、Centronik本体のセレクタスイッチあるいはロトルク設定器(赤外線通信またはBluetooth無線通信を利用)を操作して遠隔から設定を行ったり、操作することができます。また、バックライト付きディスプレイを搭載しているため、直射日光が当たったり、悪天候の場合でも、位置や状態に関する情報を閲覧することが可能です。ディスプレイの左右いずれかには、LEDランプが搭載されており、開度、トルク、アラームの状態や通信の状況を表示します。これらの情報はデータロガー(アクチュエータの始動回数、状態、イベント等の情報を確認することが可能)にも記録されます。また、データロガーに記録されたデータを安全にPCにダウンロードし、ロトルクInsight 2というソフトウェアを使用して解析することもできます。

Centronikはモジュラー型の制御装置であるため、もちろん、「IP68(水深8mに96時間)、ダブルシール密封構造、モータの駆動部から独立したハンドル機構、弁開度指示計、トルク及び開度検出部が独立している」といったCKアクチュエータの基本的な特長を網羅しています。

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