Didcot B発電所にCVLリニア式アクチュエータが設置される

03/04/2020


Didcot B発電所にCVLリニア式アクチュエータが設置される

ロトルクは、最近、調整弁用リニア式アクチュエータCVLをDidcot B発電所に設置の上、試運転調整を行いました。なお、Didcot B発電所とは、National Grid(全国高圧送電線網)に電力を供給している発電所です。

ロトルクのCVL1500及びCVL5000アクチュエータは、蒸気タービンがトリップした際の緊急用の冷却水として使用される噴射水の供給量を制御しています。CVLアクチュエータは、機器の信頼性を改善し、旧式のプラントの老朽化を改善するためのプロジェクトの一環として設置されました。

RWE社が、Didcot B発電所のタービンのスムーズな起動といった必要不可欠な部分でロトルクを選定して下さったことにより、効果的且つ正確な駆動技術の重要性が証明されました。

Didcot Bは、約1440MWの正味発電容量を持つ効率的なコンバインドサイクルガス発電所であり、100万世帯の需要を満たしています。

CVLアクチュエータはプロセス制御用電動アクチュエータCVAのリニア式モデルです。このCVLモデルは、単相または直流電源を採用しており、非常に正確かつ反応よく、調整弁を連続調整します。既存のアクチュエータに代わってCVLアクチュエータを取り付けたことで、信頼性が向上し、メンテナンス費用も削減することができました。

CVLアクチュエータは、分解能0.1%以上の非常に正確なフロー制御を行うことが可能であり、また、4-20mAの信号を利用して繰り返し可能な位置制御を行うことも可能です。このアクチュエータは890 N~22,241 N (200~5,000 lbf)にも及ぶスラストを特長としています。

また、CVLはデータロガーを標準搭載且つBluetooth®無線通信にも対応しており、現場で設定・制御・診断を行うことができます。CVLアクチュエータは、IP68の防水性を誇り、端子収容部が完全に密封されているため、水が浸入するリスクを大幅に減らすことができます。

CVLの正確で信頼性の高い動作は勿論、「迅速な見積もり」「素早い納品」「完璧で正確な見積もり」といったロトルクの基本理念がRWE社の要件を満たしていたため、注文を確保することができました。

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