ロトルクがAC仕様のPAX1リニア式アクチュエータをリリース

17/12/2020


ロトルクがAC仕様のPAX1リニア式アクチュエータをリリース

PAX1リニア式アクチュエータにAC電源モデルが加わり、PAXシリーズの製品ラインナップがさらに拡張しました。

PAXシリーズには、様々なリニア式アクチュエータや電動レギュレータがあります。PAX1ユニットは、遠隔の防爆区域での使用に最適な柔軟性の高い低電圧アクチュエータです。同ユニットのスラスト出力は 2,890 N (650 lbf)であり、殆どのレギュレータ、小型バルブ及びポンプの制御が可能です。なお、制御可能な圧力のレンジ(範囲)は0~0.5 psigから0-3,000 psigまでです。

PAXシリーズ共通の用途は、ポンプのストローク制御、バルブの制御、試験装置、機械式ばね式圧力レギュレータの自動化等です。同アクチュエータは、FM、CSA、ATEXの防爆認証及び高水準の防水性(NEMA 4X、Type 6P、IP66、IP68(水深7m下で72時間)を保持していますので、様々な場所で使用することが可能です。なお、周囲温度範囲は-40~+80 °C (-40~+176 °F)です。

AC電源モデルが加わったことで電源を劣化させることなく、長距離のケーブル配線が可能となりました。そのため、PAXシリーズのユニットは、DC電源がない、多額の費用がかかる、あるいは運用が難しい既存の設置場所にも設置することが可能です。また、正確なフェイルセーフ動作(信号・電源喪失時は現状位置保持)や手動操作等の実績のある機能を保持しているため、中断することなく連続使用が可能です。PAXシリーズは省エネルギー仕様であり、位置保持の際の消費電力を大幅に削減します。

PAX1は、天然ガス供給システムの自動化等、精密性と正確性が要求される中流・下流の天然ガスシステムに最適です。AC電源のPAX1は、特に、水道及び発電産業のアプリケーションに適しています。水道産業においては、AC電源のPAX1ユニットを組み込むことにより、最適化と制御が可能となります。減圧弁や圧力制御弁は、AMI(高度計測インフラ)ネットワークとを組み合わせることでデータ解析を可能にするものであり、この解析データをから制御アルゴリズムを作成して、漏れの削減、化学物質使用量の削減、パイプの破裂防止、ポンプ運用費の節約が可能となりますが、PAX1は、こうした減圧弁や圧力制御弁への使用に適しています。

PAX1の詳細は、こちら