3代目スキルマチックにより高機能のフェイルセーフ動作を実現

08/12/2014


3代目スキルマチックにより高機能のフェイルセーフ動作を実現

ロトルクのスキルマチックSI自己充足型電油式バルブアクチュエータは、全電動のシンプルさと、油圧式の正確さ、及び機械式フェイルセーフ動作の信頼性を兼ね備えています。スキルマチックの一般的な用途は、機能安全関連の緊急遮断(ESD)や遠隔式遮断弁(ROSov)等です。

 

スキルマチックの先進的な制御・監視システムは、IQ3インテリジェント電動アクチュエータの技術を組み込んだ3代目スキルマチックの登場とともに更に進化しました。現場と制御室の両方でより多くのバルブ関連データにアクセスしたい、というエンドユーザー様のご要望にお応えして、通信及びデータロギングの機能が増えました。

3代目SIはSI³-1、SI³-2、SI³-3、 SI³-4の4つのモデルから成り、複数のサイズを展開しています。これにより、ロトルクは、機能安全アプリケーションで、幅広いトルク(65Nmから 600,000Nmまで)の90°回転フェイルセーフ動作を提供できるようになりました。

また、ロトルクは、製品強化の一環として、標準仕様のスプリングリターンアクチュエータSI³-3(トルク:2,000Nm~20,000Nm)をリリースし、SIシリーズを益々充実させました。このシリーズでは、様々な用途に対応するよう、幅広い動作速度や、シングルまたはデュアルのESD入力及び部分ストロークといった機能を備えています。

スキルマチックSI3代目アクチュエータは、カバーを取り外すことなく設定が可能、性能の監視やデータロギングが可能、多機能且つバルブやプロセスデータを活用した資産管理やデータ解析が可能、様々な情報が表示される大型のディスプレイ等、確立された特長を兼ね備えています。

SI3代目アクチュエータは、過酷な環境向けに頑強に作られており、これを用いることで非常に正確にバルブを管理したり、安全位置に移動させることができます。また、電源消失時等のファイルセーフ動作は、フェイルオープン、フェイルクローズ、現状位置保持から選択することが可能です。

3代目SIでは、携帯式の本質的安全設定器で赤外線またはBluetooth™通信を行うことにより、本体カバーを取り外すことなく、簡単、安全かつ迅速に試運転調整を行うことが可能です。また、メニューを選択して「決定」をタッチするだけで、内部の油圧、開度、リミット、制御、アラーム及び表示機能等の設定情報にアクセスしたり、変更することができます。デュアルスタック式のディスプレイ(強化ガラス製、照明付き)にはアクチュエータの状態、制御、アラームアイコンが表示されます。また、このディスプレイから、圧力データ、診断情報及びヘルプ画面等のリアルタイムの情報にアクセスすることができます。

アクチュエータからの情報をPCに転送して保管したり、ロトルクInsight2というソフトを用いて分析することもできます。また、SIアクチュエータは、様々な用途に適合する柔軟なアクチュエータであり、パックスキャン、ファンデーションフィールドバス、デバイスネット、プロフィバス、モドバス、ハート等、殆どのデジタルバス制御システムに組み込むことができます。

SIは、SIL2 (1oo1) 及びSIL3 (1oo2)までの機能安全アプリケーション向けに設計されており、部分ストロークテストが可能ですので、プロセスに影響を及ぼすことなく機能試験を実施することができます。部分ストロークテストは、設定器を使用して現場で、または、ハードワイヤーやフィールドバス通信を使用して制御室から行うことができ、また、この試験では、圧力を監視しながら設定位置までの移動所要時間を測定することにより、あらゆる最終要素を検査しています。部分ストロークテストの結果はアクチュエータ内蔵のデータロガーに記録され、ディスプレイに表示したり、遠隔に表示させるように(オプション)することも可能です。

全てのアクチュエータに関して、ATEX、INMETRO、IEC、FM、CSA 、GOST等の防爆認証モデルをご用意しております。電動アクチュエータの本体は、ダブルシール構造であり、IP68の防水・防塵性を有しています(水深7Mに72時間)。スキルマチックの電源タイプは、3相、単相、DCから選択することができ、動作タイプもロータリー式とリニア式の2種類をご用意しています。

SIに関する詳細は、こちら