ロトルクアクチュエータ、3ヶ月の水没にも耐える


ロトルクアクチュエータ、3ヶ月の水没にも耐える


2014年初頭、アマゾン川最大の支流であるマデイラ川の水位が記録的水位に達しブラジル北西部の大部分に、今世紀最大の洪水をもたらしました。

水位は1997年に記録した17.52メートルを7メートル以上上回り、3,500世帯とポルト・ヴェーリョターミナルにあるTEVELのタンクファームを3ヶ月間冠水させました。この間、24台のIQ電動アクチュエータを含め、全ての設置機器が水没しました。

水が引くと、再作動の前に全機器を調査し、損傷状況を確認する必要がありました。重大な被害をもたらした河川の氾濫であったにも関わらず、機械部や電気部の損傷及び侵水の形跡もなく、正常に機能することが判明しました。そのため、電源喪失時に現場での開度表示を維持する内部電池を交換するだけで済みました。

水がケーブル挿入部から端子収容部に入ってしまうケースもありましたが、Oリング付きの端子栓により、水がアクチュエータ内の電気部に到達するのを防ぐことができました。これは後にダブルシールとして知られるようになりますが、ロトルクでは、1960年代以降、これを標準設計として電動アクチュエータに採用してきました。1990年代には、初代IQインテリジェント「非貫通」アクチュエータの導入により、携帯式の無線設定器を使ってカバーを外すことなく設定やコミッショニングを行えるようになり、ダブルシールが信頼性に与える影響が更に高まりました。


IQも3世代目となりましたが、ロトルクのIQ技術は、情報量の多いデータロギング、バルブ診断機能、予防保守、プラントの生涯アセットマネジメント等、抜群の操作性を実現できるよう進化と改良を重ねています。

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