IQT - 90°回転フェイルセーフ

IQT Part-turn Shutdown Battery

IQTフェイルセーフオプションは、環境(危険・非危険)を問わず、主電源喪失時にIQTアクチュエータをフェイルセーフ位置まで移動させるための機能です。IQTフェイルセーフオプションは、IQTシリーズ(当社のフラグシップモデルであるIQインテリジェント電動アクチュエータの90°回転オプションです)の一員であり、内蔵の電池パックにより小型且つ防爆の遮断ソリューションを実現しています。

IQTフェイルセーフオプションの場合、主電源喪失時には、自動的に安全位置まで作動します。また、フェイルセーフ動作は、要件に応じて変更することが可能であり、フェイルセーフ位置(フェイルセーフ動作時の移動先)は、フェイルクローズ、フェイルオープン、現状位置保持、中間位置から選択することができます。このような機能により、安全上の問題や、制御喪失に起因する金銭的損失を回避することが可能となります。

加えて、IQTフェイルセーフオプションは、UPS(無停電電源装置)モードを備えていますので、主電源が喪失しても、電池の残量が無くなるまでアクチュエータの制御・操作を継続することが可能です。電池の残量が無くなるまでは通常通り操作を継続することができますので、減収や安全性への影響のリスクを軽減することが可能です。

IQTフェイルセーフオプションは、様々なアプリケーションに使用することが可能であり、電源喪失時にフェイルセーフ機能が要求される全自動(無人)アプリケーションに最適です。また、このオプションは坑口装置、ブローダウン、坑口のチョーク弁や、断線、高圧・低圧シナリオ等、PSDバルブやESDバルブのアプリケーションに適しています。さらに、フェイルセーフオプションはスプリングリターン・フェイルセーフアクチュエータにとって代わる小型のアクチュエータであり、原油の輸送や、ほぼ無人の天然ガス保管輸送ステーションのバルブにも最適です。

バックアップ電源は、アクチュエータ本体内のリチウムイオン電池から供給されています。アクチュエータの本体内に電池を内蔵していますので、アクチュエータの防水・防塵性及び防爆認証(ATEX、IECEx、CSA、CSAus)が損なわれることはありません。このリチウムイオン電池は、通常の使用中にアクチュエータの主電源から自動充電されますので、時間の節約になり、効率的です。電池の充電時にプロセスが中断されることはありません。

IQTフェイルセーフオプションは、部分ストローク、Bluetooth無線通信、速度設定(現場で設定することが可能)、非貫通且つIP68ダブルシール構造の本体等、既存のIQTの機能・特長を兼ね備えています。

詳細は、IQ3資料のページをご参照下さい。

IQT Part-turn Shutdown Battery